ヴィーガンがおせち作ってみた

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えー先日上記の司賀りこさんとルンルンさんのオフコラボ配信見たのですが、非常に良かったです。しがりこさんが料理上手なのはかねてより知っていましたが、コラボ中に出てくる料理に関するお話や美味しそうに食べるルンルンさんを見て出てくる感想のほぼすべてが料理に対する思い入れと敬意に満ちていて、理想的な作る人と食べる獣の配信でした。(またこの配信をきっかけにわたしはしがりこさんのメンバーシップに加入しました)

んで、そんなしがりこさんがおせちを毎年自分で作っている、という話は前々からTwitterや配信で触れられておりました。そしてそのお話を受けて触発され、おせちを今年からは自分で作ってみようと奮起したヴィーガンがここに一人おります。

それに加えて、今年は五節句や年中行事などの暦における伝統行事についてしっかり向き合いたいなと、家長むぎさんが同じようなことを宣言されたことでわたしも思うようになり、どうせなら食生活をより丁寧に生きたいという食生活アドバイザーを取得してから大きく変わった自分の意識とが相乗効果を引き起こし、結果としておせちを自分で作る、ということにチャレンジするに至りました。

もちろんわたしはヴィーガンなので、すべてを植物性食材且つアニマルウェルフェアの観点からオーケーな食材の実を使うこととなります。なので練り物とか焼き物系はかなり選択肢が絞られるか、ある程度の経験が必要なものとなります。

まあそれでも世の中にはヴィーガンおせちなるものがすでに商品化もされており、一流シェフによるそれも世に出回っているようなので、不可能ではないでしょう。そんな当然のように存在しているならば、その当然の存在に自分もなりたいし、どうせなら自分でやってみたいと思いました。

ってことで、できたのがこちら。

ちゃんと一の重(画像左下)は祝い肴と口取り、二の重(画像左上)は酢のものと焼き物、三の重(画像右上)は煮物にし、雑煮も添えました。

全体を通してみると、やはり色合いはどうしても地味目になってしまいましたね。わたしが元々まだ高度な技術を有していないから、魚の焼き物のヴィーガン仕様とかを作れないこともあり、二の重はほとんど酢の物にしたりしました。各品目についての個人的評価については後述するとして、それでも一応形になったのはよかったかな、とは思います。

そして上記の配信でしがりこさんも自分の作った品目について縁起物の話とかを触れられていたので、せっかくだから自分も作ったものについては触れてみようかな、と思います。

各品目ゲン担ぎと個人的評価(10段階)

一の重(祝い肴・口取り)

まずは一の重から。おせちでも比較的メジャーな品目が並ぶ場所ですね。

カボチャと大和芋の伊達巻風(伊達巻)(左上)

伊達巻は、巻き物によく似た形をしており、ここから学業成就知恵が増えるといったゲン担ぎの為されている縁起ものです。本来は卵を使うので、ヴィーガン仕様としてカボチャで黄色を、大和芋と豆腐でふんわり感を出し、オーブンで焼いて巻きすで巻きました。ちなみにわたしは大和芋の性質を知らずに素手で思いっきり触ったせいで、とんでもないかゆみに襲われました。良い子は絶対にマネしないでくださいね。

んで、こちらの評価は10段階中7。鬼すだれと言う伊達巻専用の巻きす(普通の巻きすは竹串みたいなのが束ねられているが鬼すだれは三角に切った竹が束ねられており、これで巻くと凸凹感が出る)ではないので、凸凹感は薄いですが、ちゃんと焼き目が点いた結果模様は出たのと、味はよかったのでこれくらいかなと。

昆布巻き(右上)

昆布巻きはそのまま「喜ぶ」という語呂合わせで、健康長寿のゲン担ぎがあります。本来は魚のすり身などを入れるみたいですが、ヴィーガンなのでごぼうを巻き、かんぴょうで縛りました。

こちらについては、ごぼうの大きさがバラバラになったり味付けがまばらになったりしたので評価は5で。

黒豆(中央)

黒豆はまめに(勤勉に)という語呂合わせから、丈夫や健康を願うものとなり、おせちには欠かせない逸品となっています。ちなみに乾燥しているやつから作った(炊いた)ので、事実上丸一日かかりました、作るのに。

んで評価は、個人的には結構ふっくら作れたので、8くらいは上げてもいいのかなと思っています。

今日食べたものはこんな感じでした。

栗きんとん(左下)

栗きんとんは、日本において栗は昔から「勝ち栗」と呼ばれる縁起ものであり、豊かさと勝負運の象徴だったそうです。またきんとんを財宝に例えることで、金運上昇も願われているようです。

んでこちらの評価は4。栗の色がくちなしの実の効果もむなしく全く黄色にならず、それが結果として栗きんとん全体のくすみに繋がってしまいました。きんとんはまあまあいい色付きだったんですが。味はちゃんときんとんの甘みと栗の食感が噛み合っていて、いい感じでした。

たたきごぼう(右下)

たたきごぼうは、東日本が田作りをよく使う代わりに、西日本でよく使われる品目だそうです。ごぼうが地中深くに根付く野菜だから、そこから家業の繁栄を願われたり、ごぼうを叩き、身を開くことを開運になぞらえる、といったゲン担ぎがあります。

こちらにかんしては、味付けも盛り付けもそこまで大きな失敗はしていないと思うので6点で。

二の重(酢の物・焼き物)

では続きまして二の重の酢の物および焼き物に移ります。酢の物と言えば、日本料理の正式なぜん立てである本膳料理における逸品(一汁三菜のうちの三菜の一つ)ですね。

紅白なます(左上)

紅白なますは人参と大根を等間隔で切りそろえた酢の物。こちらは大根の白が清浄、人参の赤が魔除けを意味し、それが転じて平安・平和を願うものとなったそうです。

こちらの評価は4。というのも使った酢が黒酢だったせいで、全体的に色がくすんでしまい、大根の白がだいぶくすんで不浄みたいになってしまったのがだいぶ失敗したなあって感じでした。

大豆ミートのヤンニョムチキン風(右上)

こちらは韓国料理のヤンニョムチキンを大豆ミートで作ったものです。

はい、すみません。完全に焼き物が思いつかず、とりあえず色合いで決めました。一応赤は魔除けであり、チキンは鶏肉→取りに行くといったゲン担ぎがあります(これは大豆ミートですが)。

元々作り慣れてるので、味も盛り付けも特に大きな失敗はしませんでした。なので8点で。

レンコン酢(左下)

レンコンの酢の物。レンコンは、穴が開いています。この穴は、未来が見えるという願いが込められており、それが転じて見通しがよくなる、といったゲン担ぎになりました。

評価としては、こっちも黒酢を使ったんでくすみ気味ですが、まあ紅白なますほど気にはならなかったので6点で。

菊花かぶら(右下)

こちらはカブを使った酢のもので、花びら上に刻んだカブを開き、中央に唐辛子を乗せることで、菊の花を象った見栄えのいい縁起物となっています。菊の花にいつまでも続く健康、と言うゲン担ぎがあるので、この品目もそれを願ったものとなります。

評価は、花の開きが不安定ということもあり、6点で。これ実際かなり難しかったです。

三の重(煮物)

さて最後は三の重。煮物になります。煮物は割と選択肢が豊富なので、なんだかんだ縁起いいものを集めることができたと思います。

クルミの甘露煮(左上)

クルミと言えばMr.Childrenが「来る未来」ってゲン担ぎをしていましたね。そちらももちろんありますが、それに加え海外における縁起物としては、シンプルな栄養素の働きから取ることもあるようで、クルミはいわゆるbrain foodと呼ばれているもので、n-3脂肪酸などが脳を活性化させる働きもあることから、受験生にも人気の食材のようです。

評価は8。光沢もしっかり出て、味付けも安定しており、文句なしの逸品に仕上がりました。

椎茸と梅人参の戻し煮(右上)

こちらは干しシイタケを戻した汁で梅型に切った人参を一緒に煮込んだものです。椎茸にも梅人参にも、長寿のゲン担ぎが込められているようです。

評価は8。味付けも人参の型取りも安定していました。やっぱり椎茸は煮物が最高においしいです。

里芋の煮物(左下)

里芋は、親芋から子芋がたくさん出てくることから、子孫繁栄を意味するようです。尤もわたしにその気はないので、どちらかと言えば自身の思いや信念がより多くの人に伝わってほしい、みたいな感じでしょうか。

評価は7。結構私里芋は煮すぎて煮崩れしがちだったんですが、今回は安定して形を保てました。

筍のきんぴら(右下)

最後は筍。こちらは成長がはやく真っ直ぐに伸び強い風にも折れないといった筍の性質から、子供がすくすく育つ、といったゲン担ぎがあるようです。わたしはそのタケノコの性質からであれば、色々な壁にぶつかっても自らの信念を貫きながら成長していけることを願いたいなって思いました。

評価は7。安定した味付けと盛り付けができましたが、少し落としてしまったのが残念でした。

来年は

そんな人生初のおせち作り。結果としてはいい経験ができたし、思った以上に形にはなったのも良かったし、反省点が生まれたのも良かったです。料理は作っている間って本当に時間かかるんですが、いざ取り掛かってみると本当に楽しいんですよね。どんどん形になっていくのもそうだし、それがちゃんと食べられるもので、自分の見込み以上の盛り付けができたらなお嬉しいです。何よりわたしは、ヴィーガンおせちを自分の手で作り上げた、と言うのが非常に大きな達成感となりました。ヴィーガンになるまでは無理だろうと思っていたことが、どんどんできているのです。過去の自分が見たら腰を抜かすんじゃないかなって思うくらいに。

さて、勿論来年も作りますよ、ヴィーガンおせち。一流シェフのそれは頼めば25,000円位はしますが、今回わたしがこれでかかった予算は1万円を行かなかったと思います(食材だけでは)。だからこそ、おせちは自分で作るとコスパ最高なんで。

でも、しがりこさんの配信見ていたら、やっぱり今度は誰かに食べてもらいたいなって思いますね。将来の夢的に誰かの反応って非常に欲しいものなので。しがりこさんも言ってましたが作る楽しさに加えて、誰かに反応してもらえるとそれで全部報われた気分になる、ってのは本当にそうだと思います。友達と年末年始過ごして、その友達に自分のおせち食べてもらえたらいいなあ。

あと、品目についても、湯葉を使って魚に見立てた焼きものとか作ってみたいし、すり身の代用ができればヴィーガンかまぼこや松風焼きなんかも行けるんじゃないかなって思います。あとはキヌアとか使えばカズノコもできないかなーとかうっすら考えています。来年の自分にそこは任せましょう。

さて、明後日は早速人日。七草粥を作る日ですね。七草セットはスーパーでちゃんと売られているので、あとは七草粥を引き立てる献立も考えたいものです。

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