立夏の末候「竹笋生」

この記事は約3分で読めます。

立夏の末候「竹笋生(たけのこしょうず)」

立夏も早いものでもう末候となってまいりました。初候は蛙始鳴、次候は蚯蚓出と、自然生物に由来するものが続きました。そんな立夏の末候を飾るのは、これまた自然生物のタケノコ由来の「竹笋生(たけのこしょうず)」です。筍と言えば、水煮は年中スーパーでも買えますが、生のものとなると大体4~5月くらいにしか置いてないのが印象深いです。丸ごと一本ドンと出されると、だいぶ重みを感じるフォルムなのですよね。1,500円近くするから軽い気持ちで買おう、とは思えない高級食材というイメージがわたしの中ではあります。

この「竹笋生」は、言葉通りの意味で、タケノコが初夏により暖かくなった土中から顔を出す、そんな季節にちなんだ候だそうです。山間部などでは今でもタケノコを取りに出かける人もいるみたいですね。日本で食べられている種は「真竹」「淡竹」「孟宗竹」あたりだそうです。

昔の人は、そんなタケノコが土から顔を見せることからも、初夏を感じ取っていたのかもしれません。そう考えると、昔の人にとっては、自然というのは常に自分たちの生活の隣に寄り添うものであったというのが感じられますね。竹が育ち、筍として顔を出し、いよいよこれから立派な竹となっていくその節目。立夏という初夏の訪れを締めくくる候に、竹という古来から様々な加工品の素材や食材として親しまれてきた植物の生長の節目を持ってくるところに、「初夏の終わりは成長の始まり」といった思いが感じられました。そう、何かが終わるって同時に何かが始まることでもあるということが往々にしてあるので、七十二候にもそういった表裏一体の概念が他にもあるかもしれません。

行事「三社祭」

この時期にある行事としては、浅草神社で行われる三社祭があります。今年も15日夜に神輿神霊入れの儀が行われ、16日金曜日から18日日曜日まで行われる予定だそうで。浅草神社は、隅田川から観音菩薩像を引き上げて本尊にしたという3人の漁師を祭神としているそうで、最終日にはそれにちなんで三基の神輿が担がれるようです。浅草なら行ける距離ではありますが混雑や人込みはわたしにとってはめまいがするくらいにはダメなものなので…流石にパスですかね。その代わりに、近くにある竹林を探してそこで竹の匂いでも感じようかなって思います。

食べ物「若竹煮」

この時期に食べたい料理としては、「若竹煮」があります。あく抜きしたタケノコとわかめを炊き合わせた煮物で、食物繊維が豊富で腸内環境の改善に一役買ってくれそうな優しい味わいの逸品ですね。わたしも今週末に作ってみたいとは思っています。ただ、昨日スーパーを見たらもう生のタケノコは姿を消してしまっていたので、まず食材を見つけられるかどうかの問題がありますが…。できれば見つかってほしいです、せっかくならば旬のものを味わってみたいので。ちなみに、わかめはよくある乾燥のものではなく、塩蔵わかめなどの歯ごたえがあるものを使うと、より味わい深くなるそうで。確かに以前ちょっと気まぐれに買ってみた塩蔵わかめ、味噌汁に入れるといい感じに噛み応えがありただ啜るだけの味噌汁にまた一つアクセントが加わって一風変わった体験ができたなって思いました。そういったふとしためぐりあわせで今まで体験できていなかったことを体験し、自分の世界地図をまた一つ広げていけたらいいなって思います。この七十二候探求も、きっとそういう体験を幾つも見つけてくれるに違いありませんから。

タイトルとURLをコピーしました