このシーズンは行きたい美術展が多すぎる。流石に平日はいけないので毎週土曜に行くようにしてますがそれでも行き切れるかどうか。
とりあえずこないだの土曜日は、期限が迫っているものを先に行こうとも思ったんですが、予定の都合上近場の恵比寿にある山種美術館の企画展に足を運びました。東山魁夷、名前だけは聞いたことあったんですが具体的にどんな画家でどんな作品を残したのかは全く知りませんでした。どうやら近代日本風景画の第一人者で、欧州諸国の技術も取り込みつつWW2時代の不遇を経て東山ブルーというあの甕覗きのようなセルリアンブルーのような淡さと濃さ、優しさを併せ持ったブルーを確立した画家だったそうです。そんな東山魁夷の収蔵品全点と、日本画で夏をイメージした作品を色々と展示されてた企画展でした(私が行った頃は既に葛飾北斎の富岳三十六景は終わってました、残念)
配色が見る者の心を存分に揺さぶってくる
全体的に、今回の企画展で私の視点は「配色が魅せるイメージ」が中心だったと思います。まず私が感じた東山ブルーのイメージは、ただの青じゃなくて、淡さのトーンがちりばめられている碧で、なんとなくですが印象派の柔らかさを連想しました。欧州で絵を学んだこともあったらしいからその時に触れたのかもしれないなと。そう考えると印象派が与えた影響の大きさの一端を感じもしました。
さりとて優しさを感じるトーンでもあり、まさに「静の色」といったものだったと思います。何も言わず、主張せず、ただそこにどっしりと存在しているだけ、みたいな。特に白とのコントラストの放つ落ち着きは圧巻でした。
んで、最初に京都の四季を描いた連作が展示されてあったのですが、「春静か」だと緑が生え始めて生命が敷き詰まった感じでした。夏をイメージする「緑漂う」だと、その敷き詰められた生命の色が解き放たれたような鮮やかさとやさしさの合わさったスーッと入ってくる色遣いを見せてくれました。そこで京都の庭園は、人と自然の美の心を通わせた結晶、という魁夷の言葉が添えられており、子供のころに学んだ里山の話を連想しましたね。秋の作品は菖蒲色メインの自分が好きな色遣いで、見ていて和みました。黄色と合わさると菖蒲色や紫ってそびえたつ感じがしていいものですね。冬の作品は雪が深々と降り注ぐ京都の町を描いていましたが、その空は東山ブルーで配色されており、雪との相性の良さを感じました。
そしてキービジュアルにもなっていた「満ち来る潮」でも、その白と東山ブルーのコントラストは存分に表れていました。東山ブルーが静謐さとやさしさを表しているから、そこに白いしぶきがかかるとより躍動感を引き立てておりました。
そんな東山ブルーで描かれる海や水の静の姿、波飛沫を白で描く動の姿、そのどちらも自然の姿なんだよなあとかそんなことを考えながら、作品から波の音が聞こえてくるような感じがして見入っておりました。
夏を想起させるもの~企画展を通じて見えた一面
「満ち来る潮」もそうですが、ふと思ったんです。波打ち際というものは夏に限らず一年中あの姿であるはずなのに、なぜ波というものは夏を想起させるのだろう、と。
その疑問に対するキーファクターが、後半の夏イメージの作品たちの中に見え隠れしているように、私には思えました。
「夏景色」という「満ち来る潮」並みに大迫力の屏風に描かれたくじらや波、海岸を浮世絵風に描いたそれは、生命も海も光に満ち溢れておりました。
黒田精機の作品は、印象派画家の色使いで水面を描いておりましたが、それはせせらぎが乱反射して光を際立てておりました。
夢うつつの女性を描いた作品は、自身と空間の境界がおぼろげになっておりました。
花火が彩る夜空を描いた作品は、金箔を用いて夜空に輝く花火が夏の空を照らしている光景を思い起こしてくれました。
以上の作品から、もしかして夏というのは、一年の中でも特に太陽の光が強い時期であり、その日光の強さが波を鮮明にするから、波飛沫は夏を連想させるのかも。そんな日光が輝かせる世界を描いた作品は、夏を想起させるのではないか。そんな風に感じました。
太陽というものは、人間を取り巻くあらゆるものを平気で飲み込んでしまう大きな自然そのものですから、より自然を感じるのかもしれません。
そう考えると、夏=光、という見方が新たに生まれたかもしれない、そんな気付きを得られた企画展でした。
余談:珈琲問屋行ってみた
んで、最近ラテアートの練習は絶賛停滞中です。いや、毎日やってるんですけど、リーフ前々上手くならないんですよね…それどころか、日々のエスプレッソでクレマが立たなくなってきて、え、なんで?みたいな悶々とした日々を送っておりました。
んで色々調べたところ、「そもそも豆が古いんじゃね?」という考えに至りました。考えてもみたらコーヒー豆は生鮮食品だし、焙煎してから1週間~10日で使い切らないと鮮度がた落ちというのをすっかり失念しておりました。
ってことで、近場で焙煎したての豆を売ってくれる店を探したところ、ありました。
珈琲問屋って店が。
どうもここは生豆で豆を保管しており、売る時に好みの焙煎度合を伝えればその通りに焙煎してくれるのだそうで。エスプレッソにはイタリアンロースとかフレンチローストがいい。
ちなみに私の好きな豆の銘柄は「モカマタリ」「マンデリン全般」「エルサルバドル・モンテ・シオン」などです。モカマタリは香りと言い後引かないスッキリした苦みと酸味の上品さが好き。マンデリンはすっきりした苦みがまたいいし、エルサルバドルは濃厚な苦みが乙ですねえ。全部スパイス系の味ですが、最近コーヒートークの影響でスパイス系の飲み物を色々作るようになったからもとからスパイスが好きなのかもしれません。
まあそれはさておき、ということでモカマタリをミディアムロースト、マンデリンをフレンチローストでそれぞれ購入し、早速淹れましたが・・・

クレマがトロットロ過ぎて思わずハスキーボイスが出ちゃいました。
で、そのクレマたっぷりエスプレッソでラテをやってみたら、ミルクがまともにラインを描かない問題はとりあえず解決しましたが、まだ線がつぶれる問題は解消してませんね。まあそれは私のフォームの問題なので、ミルクフォームとシェイクの仕方、流す位置やラテボウルの立てるテンポなど、色々と身につける必要がありそうです。ラテアートは知識と実践の積み重ね意外に上達の道はないので、ひたすらやっていきたいものですね。
余談2:ここ最近作ったスイーツ色々


んで、毎週日曜日は何かしらのスイーツを作る習慣を復活させているので、ここ最近作ったスイーツをここにまとめます。
これは全てプラントベースで作ったチーズケーキ。チーズの食感は絹豆腐、発酵具合は白みそで、こくと旨味はカシューナッツで引き出しました。そしてプラントチーズを作る際の最強のお供となるのが、「ニュートリショナルイースト」なのです。これは名前の通りイーストの一種であり、チーズのような味わいの粉末状の酵母です。なによりもこれ、接種が難しいと言われているビタミンB12を豊富に含むというスーパーフードなのです。焼き加減や生地のコネ具合が足りなかったからか、ちょい型崩れを起こしてしまいましたが、味は申し分ないものでした。栄養価も高いスイーツだったので、作って満足な逸品でしたね。というかヴィーガンチーズは色々な種類をそろえた本が売ってたので、今度それ勝手モッツァレラとかもマスターしてカプレーゼも作りたいな。

んでこれはアーモンドクッキー。もちろんすべて植物性素材。蝶の型が可愛いのでそれで作ったんですが、久しぶりのクッキーだったから生地の寝かせ具合が甘く、結構崩れてしまいましたねえ。生き残ったのはこの子たちだけ。他は羽根が折れたりして中々に悲惨だったので、近いうちにリベンジしたいものです。味はさっぱりした甘味があり、コーヒーやカフェラテと非常に合う逸品でした。
余談3:恵比寿にあった最高に素晴らしいコンビニと武蔵小杉のウルトラスーパー
山種美術館の帰り、凄く目を引くコンビニがありました。なんとヴィーガン対応のコンビニという、「えっそんなものがあるの!?」というお店。「WELLER」ってとこでした。
いざ入ってみたら本当に夢のようでした。前述のニュートリショナルイーストも売ってたし、ヴィーガン対応のレシピ本も扱ってたり、オーガニック食材もたくさん扱っておりました。美容品もすべてヴィーガン対応という、時間が合ったらもっと滞在していたい場所でした。なお店舗は恵比寿にしかない様子で、将来恵比寿に住みたいなあと思うほどでした。(なお家賃がぶっ飛ぶレベルに高いので多分無理ですね、トホホギス)
同じようなスーパーマーケットが武蔵小杉にもあります。ビオセボンというのですが、こっちはチェーン展開もしているようで、最寄が武蔵小杉だったので一度行ったことがあります。ニュートリショナルイーストはそこで買いました。こっちも生鮮食品、オーガニック食材、製菓材料、ヴィーガン対応加工食品や美容品などがそこかしこに取り揃えられており、本当に時間作って色々見尽くしたいなあと思うほどでしたねえ。武蔵小杉も家賃は結構高いですがまあ恵比寿よりはまだ現実的なラインなんで、次は武蔵小杉付近に住めたらいいなって思う次第でした。
余談4:フリーポアとエッチングって
どっちの方が難しいの?買った本にはフリーポアは難易度高めでエッチングは比較的簡単とか書かれてたけどネットの際とは結構エッチングが難しいって言われてるのだが…
仮にエッチングの方が簡単だった場合、私はまた最初に難しい方から手を付けたことになるのですよね。
まあ、だとしたら笑えばいいか。そしてやればいいか。
