清明初候「玄鳥至(つばめきたる)」
今日、春分が終わり、第五の節気清明(せいめい)に突入して、「雷乃発声」も終わって清明の初候「玄鳥至(つばめきたる)」を迎えたわけですが、これは運命か偶然か、天気もこの日を境にずっと続いていた悪天候がピタッとやみました。今日はそれはもう気持ちいいくらいに晴れてましたね日中は(夕方ちょっと怪しい雲がありましたが)。
二十四節気というものが、かつての先人が日本の気候風土に合わせて旧暦を24分割したものであるという性質上、旧暦と今のグレゴリオ暦には微妙に差があることを考えても、この一致は運命めいたものを感じずにはいられませんね。まあ結局雷は声を発さなかったわけですが。代わりに古来からの恵みの雨がこの5日間降り注いだわけで、これからの豊穣を予感させてくれるものでしょう。
由来
第5節気「清明(せいめい)」
万物が清らかで生き生きしているという意味の「清浄明潔」。この言葉の略が清明で、すがすがしさを感じる頃です。
大友育美「七十二候の食薬レシピ」P11
春の幕開けにぴったりな言葉ですね。やはり春が生命に満ち溢れる季節と言うのは、古今東西変わりはないようです。草木は生い茂り、虫は舞い、日差しは強くなり、風もとげとげしさがなくなりどこか温かみを含むようになりますから。
初候「玄鳥至(つばめきたる)」
東南アジアで冬を越した「玄鳥」、つまり、ツバメが、暖かくなった日本に飛来する頃です。
大友育美「七十二候の食薬レシピ」P32
春分初候の「雀始巣」に続いて鳥にちなんだ候ですね。候の始まりに鳥が使われることが多いように思いますが、それだけ鳥が姿を見せるというのが、何かが始まることを告げる予兆とみられていたのかもしれません。燕と言えば、今年になって大好きになった歌手・米津玄師の「さよーならまたいつか!」にも出てきましたね。その後に続く歌詞を考えると、自由に空を飛び、自由のない自分など気にも留めない燕と自分を対比している感じでした。鳥と言うのは自由の象徴ともいえるのでしょうか。
他に燕で思い浮かべるものと言えば、童話の「幸福な王子」でしょうか。あれは渡りをしなければいけない燕がその自由と命を捨ててまで王子の願いを叶え、天に召される話でした。その気になれば自由に空を飛び、自分たちが生きて行ける場所へ飛んでいける燕と、貧困に苦しむ市民を見ているだけしかできず悲しみを蓄積させていく不自由な王子(の像)という対比でしたが。鳥という生き物は、2月まで科学博物館でやっていた「鳥展」を見ても思いましたが、人間から見たらある種の畏敬の念を抱くレベルには神秘的で自由な生物なのかもしれません。
健康への影響
手足の冷え、倦怠感、胃腸の不快感、不眠、イライラなど、様々な不調が出てくるかも。生活環境の大きな変化や、急激な気温差などに体が順応できないと、自律神経に変調をきたしやすくなるのです。
大友育美「七十二候の食薬レシピ」P32
昨日まで寒くて雨も降っていて湿気も気圧もやばかったのが一転してからっと晴れたわけですから、その激変は相当でしょうね。わたしは、ちょっと別の理由で今心がぐちゃぐちゃになってますが。
上記に上げただけでなく、年度切り替わりで色々と一新される時期だからこそ、物思いにふけったり決意を新たにするために心の整理を行うことだってあると思います。その結果、今までずっと見て見ぬふりをしてきたものと向き合ってみたり、心のサインに耳を傾けた結果、見えてくるほころびと言うものもあると思いますから。それで心が緊張、興奮を起こし、交感神経が優位に傾きがちになることもあるとは思います。しかし、冬の時のように自律神経が気圧や寒さで乱れ捲るのに比べたら、自分で考え、向き合う時間があるからこそそれに気づきやすいのでは、とも思ったりします。
なんにせよ、自律神経は交感神経とリラックス時に優位になる副交感神経を交互にバランスよく働かせるのが理想的ですから、それで体をいたわってあげつつ各々の人生を送りたいものです。
食薬
にんじん
「肝」の働きを高めるので、自律神経を整えるのに有効とされます。「血」を補い、消化吸収を高めるので便秘や下痢の改善にもよく、また、乾燥した肌や目を潤す作用もあると言われています。
えのきだけ
豊富な不溶性食物繊維が、腸の働きを促して便秘を改善するほか、むくみや身体の重怠さ、肌荒れの改善にも効果が期待できます。体内で神経伝達物質として働くGABAも含まれるので、不調を緩和します。
大友育美「七十二候の食薬レシピ」P32

これはこれはわたしにとってもなじみ深い食材ですねえ。人参の目を潤すってやつは野菜屈指の含有量を誇るビタミンA(レチノール活性当量)の作用でしょうな。色合いもこの二つ、紅白で魔除けとかに役立ちそうで縁起がいいなって思いましたね。
ということで早速この二つを使って味噌汁を作りました。

にんじんはいちょう切り、エノキは6等分くらい、そしてそこに小松菜を酒蒸しにしたもので作りました。人参、エノキはそれぞれ油で炒り、品品にさせてからだし汁を通すようにしてみました。
ここ最近、小松菜が非常に安いのはありがたい限りです。好きですし。パウンドケーキやスムージーにしてもおいしいんですよね小松菜。タルトの生地にしてもおいしいかどうか、今度試してみようかな。
んでやっぱり味噌汁に入れるキノコは、しっかりと炒ってしなしなにしてから使うのが美味しいですね。だしが通るし行った後の鍋にはそのキノコの旨味が残ってますから、だしそのものの味もコクが出てきます。人参は今回炒ってビタミンAの吸収効率を高めてみましたが、火を通せばいいので酒蒸しも試してみたいですね。
今回の食薬はにんじん、えのきでしたが、最近は春ということで安い野菜もたくさん増えてます。野菜は一日350g以上とるのが理想的らしいです。実際そんなに取れるものなのか?とわたしも懐疑的でした。きのこや豆は野菜に含んではダメ見たいですからね。
たんぱく源たる豆はともかくミネラルやビタミンを豊富に含むキノコは入れてもいいんじゃないかなとも思いましたが、菌糸の子実体という一部分でしかないから、何でしょうか。菌だから植物とは違う、みたいな?どちらかというとイーストとかの同類なのでしょうか。
まあそれはともかく、野菜を毎日安定して350g、美味しく充実して取るメソッドを私も確立したいですね。それが今月やりたいことの一つですし。個人的にはサラダ、味噌汁、小鉢(酢の物、煮物、おひたし、浅漬けなど)に加え、スイーツにも使ってみたり、朝をパンにしてサンドイッチにするとかもいいのではないかなと思ったりします。ミキサーがあるならスムージーなんかも。その辺ももう少し詳しく共有できたらいいなーって思ってます。
